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パーキンソン病について知ろう!! Part5 〜運動症状(筋固縮・動作緩慢・姿勢反射障害)〜 | 株式会社ゆきかぜ

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2020.09.15

パーキンソン病について知ろう!! Part5 〜運動症状(筋固縮・動作緩慢・姿勢反射障害)〜

category: 訪問看護 / 神経難病 

パーキンソン病の運動症状である筋固縮・動作緩慢・姿勢反射障害についてお伝えします。

筋固縮(きんこしゅく)

比較的初期から現れる症状で、腕や足などの筋肉が強張って固くなり、力を抜けず、スムーズに動かすことが難しくなる症状で、日常生活で最も支障が大きいと言われています。

特徴としては曲げようとする筋肉の方に固縮が強く出るので、前屈気味の姿勢をとるようになります。

手や足、体幹の筋肉が強張り姿勢の異常が起こると・・

もちろん歩行にも影響を及ぼしますが、呼吸をするのに大事な胸郭の動きも弱くなり、浅い呼吸になったり、呼吸を補助する筋肉の動きが弱くなる事で、声が小さくなったりもします。   

 

動作緩慢(無動)                          

文字どおり、身体を動かそうとしても、ひとつの動作を始めるまでに時間がかかり、動きも小さくなります。その為、動作そのものも少なくなり、常に椅子にじっと座っ ていることが増え、動かなくなることで、さらに筋力が低下し、日常生活に支障をきたすようになります。              

それ以外にも・・                                       ★眼の筋肉→行が追えなくなり本や新聞を読むことが難しくなる                  ★口や喉の筋肉→話しにくさやむせるようになる                         ★表情筋→無表情になる  

など、もちろん個人差はありますが、様々な症状が出てきます。

姿勢反射障害                   

姿勢反射障害とは、身体のバランスがとりにくくなる症状で、転倒しやすくなります。急な 外力に対して姿勢を立て直すことができなくなるので、日常生活では、急に後ろから声をかたり、急な方向転換を避けることで転倒防止に繋がります。

 

前回お話しした振戦、今回の筋固縮・動作緩慢・姿勢反射障害がパーキンソン病の4大主徴となりますが、その他の運動障害として歩行障害があり、その歩行には3つの特徴があります。

  ①すくみ足           ②小刻み歩行             ③突進現象     最初の一歩が踏み出せない       歩幅や右足と左足の間隔が狭くなる         歩き出すと早足になる

                             

姿勢反射障害やすくみ足などによる転倒には要注意です。転倒して骨折し、それをきっかけに寝たきりになるケースも多いです。受け身の姿勢がとれないため、頭や顔、腰などを直接 打って骨折するなど、重症化しやすい傾向があります。

以上の事から、パーキンソン病の方は運動不足になりやすく、体を動かさないために余計に身体機能の低下が生じやすくなります。身体の機能を維持回復させるために、毎日の生活にリハビリテーションを取り入れることが重要になります。

はるかぜ豊田では筋力維持のための運動、柔軟性維持の運動、姿勢や歩行の改善、疲れにくい身体を作るための運動を行います。リハビリは毎日行えれば良いのですが、週1回の訪問でも毎日取り組めるリハビリメニューも提案させて頂きます。

次回:パーキンソン病について知ろう!! Part5 〜機能障害の特異性について〜

所長 林

 

                 

 

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