2016.06.06
管理者の林です。
看護師によるリハビリ研修を6月2日に開催しました。
研修内容は、ICF(国際生活機能分類)より医療と地域のリハビリの違いであったり、寝返り、起き上がり、座ったり、立ったりという日常の基本動作で重要となる関節とは?などなど、座学からはじまりました。普段から賑やかなステーションですが・・さすがに研修なので集中して・・とはいかず、いつものように良い意味で意見が飛び交う賑やかな研修となりました。
座学のあとは、実技です。股関節、肩関節、膝関節、脊柱のROM訓練(関節可動域)、大腿四頭筋、大殿筋、ハムストリング、腹筋、上肢の筋力トレーニング、歩行練習を東先生にご指導頂きながら、ひたすら反復練習。この関節が柔らかくなると、この筋力がつけばこういう動作に繋がるということを実践しながら学ぶことができました。また、スタッフの中には腰痛持ちの人もいて、ROM訓練を通して『やっぱり関節の硬さに左右差があるね』と症状と関節の動きを結びつけながら実践することもできました。本当であれば、私の股関節のbefore afterをお見せしたかったのですが、写真を撮り忘れてしまいました・・ステーションのスタッフの中で一番股関節が硬かった私ですが、1日で劇的に変化し、東先生も私とペアでROM訓練をしてくれた三井さんも、そして私自身も驚きを隠せませんでした。効果は股関節が柔軟になっただけでなく、副次効果として、仕事帰りの足取りが軽くなったのと普段冷え性で足先が冷たいのですが、足がポカポカになりました。効果が出るとお互い嬉しいものです。
今回は少しだけ股関節の話をさせて下さい。
みなさんは股関節が硬いとどのような影響を及ぼすかご存知ですか?
股関節は身体中で最も大きな関節で、体重を支えながら、立ったり、座ったり、歩いたりするなどの様々な日常の基本動作をこなす大切な関節です。股関節が硬いと、日常の基本動作ができなくなったり、身体の動かし方に変な癖がついてしまい、O脚や膝の変形、姿勢の悪化から腰痛、下半身の血流が悪くなるなどの支障をきたします。逆に股関節の柔軟性が高まれば、姿勢がよくなったり、血流がよくなり代謝機能がアップする、腰痛・膝の痛みの改善や予防に繋がり、身体に良い影響がたくさん出てくるということです。
股関節の柔軟性が重要ということを頭の片隅に入れておいていただければと思います。
最後は実技試験もありましたが、無事全員合格!!修了証を頂きました。
はるかぜ豊田では、利用者さんの日常生活動作が悪化しないよう、現状維持・向上を目指し、少しでも時間があれば積極的に看護師によるリハビリを行っていきたいと思っています。病院でのリハビリとは違い、すぐに効果は出ないかもしれません。でも、やらないよりやった方が絶対にイイと思っています。寝返りがうてるようになれば…ベッド上でもお尻があがれば…これは介護者の方の負担軽減にも繋がります。筋力トレーニングでいつもより1回多くできた、周りからみれば小さなことでも利用者さんにとっては大きなことです。1つでもできたことがあれば、私たちと一緒に喜び合いませんか?
ここからはお知らせです。
★引き続き看護師によるリハビリに興味のある方はステーションに連絡を頂ければ、実践させ て頂きます。
★はるかぜ豊田では理学療法士、作業療法士、言語療法士を引き続き募集しています。私たち看護師と一緒に在宅でのリハビリのお手伝いをしませんか?